どう転んでも、それが運命ならば私達は逆らえない
たとえこれから先
どんなに酷い出来事が起こっても
それは全て運命のもとにあって
決して抗えない
無駄な傷を増やすだけ
それでもわたしは
希望の灯を、消したりしない
素敵な友達に出会えたこと
大切なあなたに出会えたこと
こうして一緒に笑っていられること
これらが全て同じ運命のもとにあると
そう、この世にあるものは悲しみばかりではないと
知っているから
あなたが暗闇を背負って来るなら
わたしは光と手を繋いで待つわ
だからここまで歩いてきて
そして願いましょう
運命の転ぶ方向に
いつか希望の道が生まれるよう――――――
#.Prologue
「忘れ物はないか?」
「うん。それじゃあパパ、行ってくるね」
暗黒の時代
闇に呑まれた世界
決起した多くの人々の中心に
最期まで己の信念を貫き
希望を胸に戦った人が居た
愛する者と未来を守るため
自ら犠牲になった人が居た
空を仰ぎ
いつまでも
永遠に
自分を
人間を
いのちを
希望を
明日を
信じ続ける勇気
「気をつけてね」
「心配性だね、母さん。大丈夫だよ」
「楽しんでこいよ。手紙も送ってくれ」
「分かってる、行ってきます。父さん、母さん」
たった一つ、願いを叶えてくれるなら
あの星に
新たな世界を
どんなに小さくてもいい
望むは、皆が愛し合える世界
薄紅色の花が咲くとき
透き通る海に出会うとき
切なさに身を焦がすとき
生命の訪れを
確かな息吹を
ただじっと、待ち続けるとき
――皆が笑って過ごすことのできる世界を――
――その礎を築くだけの、僅かな勇気を――
――揺るぐことのない、確かな絆を――
あの遠い日々に
かけがえのない友人達に
そして何よりも
愛する君に
誓いを立てよう
信じることをやめたりしない
歩み続けてみせる
君が待つ光の方向へ
薔薇の精よ
君に、幸あれ――――――
Bouquet of Roses
その物語は今、一つの出会いから動きはじめる。
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